?正確度を極めた体幹インピーダンス測定

人体は、両腕、両脚、体幹の5つの円筒で成り立っています。
体幹には臓器があり、代謝の性質も異なるので測定は困難であり重要とされています。
体幹測定が重要な理由は、体幹は手足と違い、短くて太いためです。抵抗力は長くて細いほど大きくなるので、体幹の抵抗力は手足にくらべて小さくなり、手足は普通200〜500Ωなのに対し、体幹は20〜30Ωほどしかありません。
その少ない抵抗値にも関わらず、体幹は体重の約50%を占めています。手足の1〜2Ωの誤差は測定値に影響しないですが、体幹の1〜2Ωの差は測定値に大きく影響します。
全身の体成分の正確な測定値を得るためには、体幹の微細なインピーダンスの変化を精密に測定することが重要です。そんな重要な体幹測定を可能にするのが、Inbodyの技術なのです。

?正確な測定キーワードは多周波数測定

電流は周波数によって細胞を通過する力が変わります。
低周波数は細胞を通過できないため、細胞外の水分を通って流れ、主に細胞外水分を測定します。高周波数は細胞膜を通過しながら細胞内水分を測定します。つまり、異なる周波数を同時に使用することにより、細胞内水分と細胞外水分を分けて測定することが可能になり、より正確な測定値を得ることができます。
これが多周波数測定の特徴です。また、周波数の数を増やすと抵抗値も増えるため、被測定者の体成分情報も多く得ることになります。
InBody720では部位別に6つの周波数を使用して30個のインピーダンス値を求め、この情報をもとに正確な体成分を測定します。
扱いにくい高周波を利用した多周波数測定が、InBodyの技術です。

?再現性を高める8点接触型電極法

人体が電極に触れると、接触抵抗力が発生しますが、体内の抵抗力を正確に測定するためには接触抵抗力のコントロールが重要です。
電流と電圧を分離したInBodyの電極方式は、測定スタート位置を手首と足首に保つことで、常に安定したデータを取得します。
高い再現性を維持しながらも体から発生する接触抵抗力に影響を受けることなく正確に分析し、測定できるのです。
高い再現度を証明するのが、InBodyの技術です。

?特異体型まで測定可能に導いた経験変数の排除

経験変数とは、従来の装置では体幹の単独インピーダンスを測定できないため、全身インピーダンスで体成分を測定しますが、正確度を補正するために使う変数を示します。
体幹を含む各部位を別々に測定するインピーダンス測定法は、被測定者の体組織密度や分布など、一人ひとりの特徴を十分に反映することができるので、年齢、性別、人種に関係なくありのままの測定値を計測します。
また、体成分や体型などの敏感な変化にも反応するので、治療の効果や変化も明確に提示することができます。